僕のこと
こんにちは。若菜あじさいの里です。
15日(土)レク活動の日のこと。
一日を通して全くと言っていいほど、自発的な動きはなく発語もない、ある利用者さんについてです。
今までの支援の中で、たぶんできないだろうな…という私たちの思い込みで、いろいろしてあげてきた、その利用者さん。
その日は、クリスマス会に向けてサンタクロースを作りました。
まずは型取り。いつものようにできないだろうと思いながら職員が型を押さえたまま「こうやってみて」となぞるかっこうを見せペンを渡すと、・・・「え?!書けた!」と職員の声。「え?本当?」「できたね!」
「じゃあ次はハサミで切ってみよう」「でもさすがにそれは無理でしょ」「危ないじゃろう」・・・「じゃ一緒に」左手でハサミを持ち切っていく。ちゃんと線をめがけて切ろうとしている。「切れたよ!すごい!」皆見に来て、「本当じゃあ、切ったね!」皆から拍手が…。まんざらでもない表情の利用者さん。

職員も嬉しくなってきて、「昼食のお汁もついでみる?」と言うと、いつもは動かないのに、笑うことはないのに、頷きすくっと立ち上がり左手でつげたんです。そして満面の笑み。まわりから歓声がわき拍手がやまず…。


午後、飲物がいる人、来て飲んでもいいよと職員が声をかけると、またすぐ立ち上がり自分でコップにつぎ飲めました。またまた「できたね!」の声、声。あれからずっと笑顔のまま、自分でできるうれしさ、楽しさを感じてもらえたのかな…

今までしたことがないから、できないだろうという思い込み、私たち職員にとっては反省の一日となりました。気づきの日となりました。
これからも自信をもってもらえるよう支援をがんばっていきます。
長文になりましたが、読んでいただきありがとうございました。
次回ブログもお楽しみに。


